適応型言語能力検査(Adaptive Tests for Language Abilities: ATLAN)
ATLAN(エイ・ティ・ラン)は就学前から小・中学校段階の子ども達の、読み書きを中心とする言語能力を測定する目的で作られました。「適応型」の検査は、受検する子ども達のそれぞれの問題に対する解答に応じて次の問題の難しさを調整することにより、難しすぎる問題や簡単すぎる問題ばかりが続くことがないようになっています。つまり、子ども達に合わせた出題を行うことにより、短時間で正確に子ども達の言語能力を測定することが可能になります。
「語彙(ことば)」「漢字」「(漢字の)書取り」「文法・談話(低学年用・高学年用)」「音韻意識」「語用」の6種類の検査が あります。ただし「語用」については,まだ作成途中のものですので,利用に当たっては十分に注意して下さい。 また,視覚に障がいのある方用の語彙検査も用意してあります。
ATLANを初めて使われる方は最初に利用上の注意をお読み下さい。
利用者登録と利用者の制限
本検査は無償で提供しています。ただし,検査を適切に利用していただくため,以下の資格をお持ちの方に利用を制限しています。
本検査を利用していただける資格:公認心理師,学校心理士,臨床発達心理士,特別支援教育士,臨床心理士,言語聴覚士
ただし,研究利用を目的とする場合には,大学等に勤務している方,あるいは大学院生は上記資格を持っていなくても利用することが可能です。
利用を希望する方は,下記の枠線で囲っている部分をコピーし,メールソフトに貼り付け,必要事項を記入して大阪教育大学・高橋登(noborut@cc.osaka-kyoiku.ac.jp)までメールをお送り下さい。なお,件名は必ず「ATLAN利用登録」として下さい。折り返しユーザ名とパスワードをお送りします。
1.氏名:
2.氏名(ローマ字):
3.資格(複数お持ちの場合はどれかひとつをお書き下さい):
4.お持ちの資格の登録番号:
5.所属:
6.メールアドレス:
推奨ブラウザ
Firefoxでは表示がくずれることがあります。Safari、Chrome、あるいはInternet Explorerをご使用ください。
その他の注意事項
今後の改訂作業に役立てるため,検査結果はサーバーにも保存されます。保存されたデータは改訂作業にのみ用いますので,その点ご了解下さい。
引用方法
ATLANを利用した論文などを執筆する場合には,次の論文を引用文献にあげて下さい。
高橋登・中村知靖(2009) 適応型言語能力検査(ATLAN)の作成とその評価.教育心理学研究, 57, 201-211.
検査の種類
1)ATLAN語彙検査
検査の概要:言葉の意味の理解を調べるものです。
対象となる年齢:幼稚園年中児〜中学校3年生
例題1 | 例題2 |
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2)ATLAN漢字検査
検査の概要:漢字の読みを調べるものです。
対象となる年齢:小学校1〜中学校3年生
例題 |
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3)ATLAN書取り検査
検査の概要:漢字の書きを調べるものです。
対象となる年齢:小学校2〜中学校3年生
例題 |
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4)ATLAN文法・談話検査
検査の概要:文法および短い文章の理解を調べるものです。
対象となる年齢:幼稚園年中児〜小学校6年生
例題 |
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5)ATLAN音韻意識検査
検査の概要:音韻意識とは,話し言葉の音韻的な側面に注意し,それを操作する能力のことです。この検査では,音韻意識を調べます。
対象となる年齢:幼稚園年少児〜小学校1年生
例題 |
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6)ATLAN語用検査
検査の概要:多義的な表現の理解を調べるものです。この検査に正解はありません。
対象となる年齢:小学校2〜小学校6年生
例題 |
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実施手順
- 幼稚園〜小学生低学年までは検査者が操作を行って下さい。語彙検査・漢字検査については、高学年以降は受検者が自分で操作しても構いませんので、高学年以降は語彙検査・漢字検査を集団で実施することも可能です。
- 文字が読めない子どもを対象とする場合は、該当する箇所を指しながら、問題文・選択肢を読み上げます。
- 結果はPDF書類で保存されますので、必要に応じて検査結果の保存・印刷をすることができます。
- くわしい検査内容についてはマニュアル(抜粋版)をダウンロードしてください。